プラタナスの広場 編集部
悩みながら見つけた医療の意味【1】外科医として悩んだ日々 梅田耕明医師インタビュー
第1回 外科医として悩んだ日々
松原アーバンクリニックの院長である梅田耕明先生へのインタビューを全3回にわたりお届けします。2005年に開設された松原アーバンクリニック(世田谷区松原。以下、松原UC)は、18床のバックベッドをもつ機能強化型在宅療養診療所です。在宅医療と有床診療所を連携させ、ご自宅での療養生活から終末期の緩和ケアまでをサポート、12年に渡り地域の医療に貢献してこられました。 医師としてのキャリアを外科医からスタートした梅田先生が、現在の医療にたどり着かれるまでの経緯を伺います。
僕は自分でも想像しなかった人生を送っている。その時々にいろんなものに流されて、悩みながら進んで...
プラタナスの広場 編集部
ICTが根づく在宅医療のヒューマンネットワークVol.3 遠矢純一郎先生に聞く「情報提供というホスピタリティ」
最終回:「情報提供というホスピタリティ」から創造性まで
全3回にわたる遠矢純一郎医師へのインタビューの最終回です。インタビューの冒頭(Vol.1)では、ICT(情報通信技術)を在宅医療の現場にどう浸透させてきたのかというの問いに対し「ICTネットワークの前にヒューマンネットワークが重要」という姿勢を明かしてくれました。Vol.2では、フラットな関係作りの具体的な取り組みから、その裏にある在宅医療だからこそのしんどさと、チーム力の大切さを伺いました。Vol.3となる今回は、地域医療介護連携への取り組みと、そこに力を入れる理由を伺ってまいります。
過去のインタビューはこちら
Vol.1 桜新...
プラタナスの広場 編集部
ICTが根づく在宅医療のヒューマンネットワーク Vol.2 遠矢純一郎医師が「フラットな組織作り」に取り組む理由
全3回にわたりお届けする、遠矢純一郎医師へのインタビューのVol.2です。遠矢医師は、在宅医療の現場におけるICT(情報通信技術)活用のパイオニアとして注目され、自身が院長を務める桜新町アーバンクリニックはICT活用の成功事例として数多くのメディアに取り上げられています。
しかし前回のインタビュー(Vol.1はこちら)で見えてきたのは、遠矢先生の「ICTの前にヒューマンネットワークありき」という姿勢でした。Vol.2となる今回は、同院の医師、職員の方々が、いかにしてフラットな関係を築き、在宅医療に有用なヒューマンネットワークを構築しているのか、実際の取り組みを伺います。
遠矢純一郎|Ju...
プラタナスの広場 編集部
世田谷区初の看多機開設│ 多職種連携を支えるマインドと仕組みとは
世田谷区初、医療機関が手がける看多機
世田谷区で初となる、新しい地域密着型サービス「看護小規模多機能型居宅介護(通称:看多機。かんたき)」が、2017年5月1日にスタートします。同区内で在宅医療や訪問看護を担ってきた桜新町アーバンクリニックが手がける「かんたき」、『ナースケア・リビング世田谷中町』です。
「看多機」は、2012年に始まった新しい地域密着型サービスです。全国的な広がりをみせていますが、その多くは訪問看護介護分野の業者や企業による運営です。『ナースケア・リビング世田谷中町』のように、医療機関が運営を手がけるのはめずらしい例であり、これからのモデルケースとして注目を浴びています...
プラタナスの広場 編集部
在宅患者様のQOLを守る│大野木宏彰氏の<在宅でもできる頸部聴診法>セミナーレポート
美味しく安全に自分の口から好きなものを食べる。
そんなごく当たり前に思えることが、嚥下機能が低下し始めた高齢者には難しい。
患者さんのQOLに大きく関わるポイントだからこそ、医療者にとって、嚥下評価は悩みどころの
一つではないでしょうか。
約400名の在宅患者さんを抱え、年間約100名のご自宅での看取りを支える【桜新町アーバンクリニック在宅医療部】。
在宅患者様のQOLを維持したいー。
そんな思いから、遠矢純一郎院長を座長に≪言語聴覚士 大野木宏彰先生≫を講師に迎え、地域の医療者を対象とした「在宅でもできる嚥下評価セミナー」が開催されました。
講師紹介
大野木 宏彰 │Hiroaki O...
プラタナスの広場 編集部
キャリア|大切なのは「Continuity」。-家庭医の資質を考える-
今年で開院16年を迎える東京都世田谷区の用賀アーバンクリニック。脳外科医としてのキャリアから、家庭医の道を選択された野間口聡医師(医療法人社団プラタナス理事長)と、僻地の赤ひげ先生から、都市部ならではの家庭医療の道を歩まれる田中勝巳医師(用賀アーバンクリニック院長)。
おふたりが家庭医として『大切にしているもの』と『やりがい』とは?
広く浅く診れること、その先に深みがあることを知っていること
― 用賀アーバンクリニックが目指す家庭医療について教えてください。
田中勝巳医師(以下、田中):
定義的には、アメリカでいう家庭医と、日本の家庭医は違います。アメリカの家庭医は訓練されていて、お産か...
プラタナスの広場 編集部
キャリア|赤ひげ先生から都市型のファミリードクターを目指す
近年、家庭医療、プライマリ・ケアに注目が集まる中、都市部ならではの「家庭医療」に取組むクリニックがあります。2000年、世田谷区・用賀の地に開設された用賀アーバンクリニック。
「ぼくはホントは外来診療向きじゃない」と笑う野間口聡医師(現:医療法人社団プラタナス理事長)と、現在、同院の院長をつとめる田中勝巳医師に話を伺いました。
開院以来16年。
地域のファミリードクターとして患者様に寄り添い続ける確かな自信が、そこにはありました。
最適な医療をうけるためのゲートキーパーに
― なぜ家庭医の道へ?
野間口聡医師(以下、野間口):
僕は脳外科の病棟医からスタートして、縁あって用賀の地に開業し...