プラタナスの広場 編集部
患者視点は、病院経営のスタートライン 医療機関の経営をコンサルティングする立場から
コンサルタント小松大介さんに聞いた、医療と経営
1994年、日本は世界に先駆けて、高齢社会に突入しました。2025年には、人口の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上という超高齢社会となります。この人口構造の変化に対応すべく、現在、医療や介護の在り方にも変化が求められています。
「2025年が高齢化問題の山場だとすれば、2040年はおそらく看取り問題の山場。環境も制度も変化していきます。そうした変化を追いかけ適応することは、医療機関にとっての必須事項。でも大事なのは、患者視点をもった医療経営を続けていくことです」
そう語るのは『診療所経営の教科書』シリーズ(日本医事新報社)や『医...
プラタナスの広場 編集部
女性医師と経営者に聞く、医療業界で働く女性の育児とキャリア【1】
近年「働き方」が話題に上がる機会が増えています。『プラタナスの広場』は医療業界で働く2人の女性に、妊娠・出産といった女性だからこそのライフイベント、そしてキャリアと自己実現についてお話を聞きました。
インタビューに答えてくれたのは、国内外でヘルスケア事業とコンサルティングを手がける株式会社メディヴァの代表取締役 大石佳能子(おおいし・かのこ)さんと、医師であり同社のコンサルタントでもある神野範子さん。2人とも医療業界でキャリアを積みながら、育児を経験しています。
第1回は、神野さんの出産、子育て、復職にまつわるお話です。
大石佳能子|Kanko OHISHI(写真左)
大阪府出身。株式会...
プラタナスの広場 編集部
医療現場のアンガーマネジメント活用(後編)相手のコップの中身を知る
野口由紀子医師インタビュー
(女性のための統合ヘルスクリニック イーク丸の内 院長)
野口由紀子医師は女性専用健診クリニックの院長として日々の業務に携わる傍ら、日本アンガーマネジメント協会でその知識を学び、現在は協会公認のファシリテーターとしての認定を受けています。怒りについて学んだきっかけや、医療職だからこそ知っておきたいアンガーマネジメントのエッセンスを伺いました。
野口由紀子│Yukiko NOGUCHI
高知大学医学部卒業。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医。女性のための統合ヘルスクリニック イーク丸の内 院長。
『医療現場のアンガーマ...
プラタナスの広場 編集部
悩みながら見つけた医療の意味【3】梅田医師が世田谷区松原で緩和医療に携わる理由
梅田耕明医師へのインタビュー、全3回の最終回です。梅田医師が院長を務める松原アーバンクリニックは、18床の入院施設を持つ、機能強化型在宅療養支援診療所です。ここまでのインタビューで、外科医としてキャリア重ねた梅田医師が、世田谷区松原のクリニックの院長になった経緯。そして自身の考えや価値観にそって、「やりたい、やるべき」と考える医療を作ってこられた経緯を伺いました。
第1回インタビュー『外科医として悩んだ日々』
第2回インタビュー『自分の目指す医療を追いかけて』
梅田耕明|Komei UMEDA
専門分野:内科全般、緩和ケア、在宅医療。日本大学医学部卒業後、日本大学医学部第一外科に入局。小...
プラタナスの広場 編集部
医療現場のアンガーマネジメント活用(前編)病院って怒っている人が多くないですか?
野口由紀子医師インタビュー
(女性のための統合ヘルスクリニック イーク丸の内 院長)
女性専用の健診クリニックで院長を務める野口由紀子医師は、日々の診療に携わる傍ら、日本アンガーマネジメント協会でその知識を学び、現在は協会公認のファシリテーターとしての認定を受けています。インタビューを通し、野口医師がアンガーマネジメントに興味をもたれたきっかけや、医療現場に関わる人に知ってほしいアンガーマネジメントのエッセンスを伺いました。全2回にわたりご紹介します。
野口由紀子│Yukiko NOGUCHI
高知大学医学部卒業。医療法人社団プラタナス イーク丸の内 院長。日本内科学会総合内科専門医、日...
プラタナスの広場 編集部
悩みながら見つけた医療の意味【1】外科医として悩んだ日々 梅田耕明医師インタビュー
第1回 外科医として悩んだ日々
松原アーバンクリニックの院長である梅田耕明先生へのインタビューを全3回にわたりお届けします。2005年に開設された松原アーバンクリニック(世田谷区松原。以下、松原UC)は、18床のバックベッドをもつ機能強化型在宅療養診療所です。在宅医療と有床診療所を連携させ、ご自宅での療養生活から終末期の緩和ケアまでをサポート、12年に渡り地域の医療に貢献してこられました。 医師としてのキャリアを外科医からスタートした梅田先生が、現在の医療にたどり着かれるまでの経緯を伺います。
僕は自分でも想像しなかった人生を送っている。その時々にいろんなものに流されて、悩みながら進んで...
プラタナスの広場 編集部
ICTが根づく在宅医療のヒューマンネットワークVol.3 遠矢純一郎先生に聞く「情報提供というホスピタリティ」
最終回:「情報提供というホスピタリティ」から創造性まで
全3回にわたる遠矢純一郎医師へのインタビューの最終回です。インタビューの冒頭(Vol.1)では、ICT(情報通信技術)を在宅医療の現場にどう浸透させてきたのかというの問いに対し「ICTネットワークの前にヒューマンネットワークが重要」という姿勢を明かしてくれました。Vol.2では、フラットな関係作りの具体的な取り組みから、その裏にある在宅医療だからこそのしんどさと、チーム力の大切さを伺いました。Vol.3となる今回は、地域医療介護連携への取り組みと、そこに力を入れる理由を伺ってまいります。
過去のインタビューはこちら
Vol.1 桜新...
プラタナスの広場 編集部
ICTが根づく在宅医療のヒューマンネットワーク Vol.2 遠矢純一郎医師が「フラットな組織作り」に取り組む理由
全3回にわたりお届けする、遠矢純一郎医師へのインタビューのVol.2です。遠矢医師は、在宅医療の現場におけるICT(情報通信技術)活用のパイオニアとして注目され、自身が院長を務める桜新町アーバンクリニックはICT活用の成功事例として数多くのメディアに取り上げられています。
しかし前回のインタビュー(Vol.1はこちら)で見えてきたのは、遠矢先生の「ICTの前にヒューマンネットワークありき」という姿勢でした。Vol.2となる今回は、同院の医師、職員の方々が、いかにしてフラットな関係を築き、在宅医療に有用なヒューマンネットワークを構築しているのか、実際の取り組みを伺います。
遠矢純一郎|Ju...
プラタナスの広場 編集部
キャリア|大切なのは「Continuity」。-家庭医の資質を考える-
今年で開院16年を迎える東京都世田谷区の用賀アーバンクリニック。脳外科医としてのキャリアから、家庭医の道を選択された野間口聡医師(医療法人社団プラタナス理事長)と、僻地の赤ひげ先生から、都市部ならではの家庭医療の道を歩まれる田中勝巳医師(用賀アーバンクリニック院長)。
おふたりが家庭医として『大切にしているもの』と『やりがい』とは?
広く浅く診れること、その先に深みがあることを知っていること
― 用賀アーバンクリニックが目指す家庭医療について教えてください。
田中勝巳医師(以下、田中):
定義的には、アメリカでいう家庭医と、日本の家庭医は違います。アメリカの家庭医は訓練されていて、お産か...