プラタナスの広場 編集部
【家庭医×グループ診療の先駆者に聞くVol.2】 診療所運営で業界経験よりも大切にしたこと
前回Vol.1では、用賀アーバンクリニック理事長の野間口聡医師に、同院のコンセプトを立案した際の経緯や込められた思いを伺いました。Vol.2となる今回は、院長の田中勝巳医師、事務長の越路公雄さんにも参加いただきます。
座談会のテーマは《運営体制》。ファシリテーターは株式会社メディヴァの岩崎克治さんです。用賀アーバンクリニックは、運営体制において2つの特徴をもっています。1つは、外部(株式会社メディヴァ)に経営支援を依頼していること。もう1つは、歴代の事務長をはじめ経営スタッフの多くが医療業界未経験者であることです。
「本当にもう、素人で困ったなあって感じで」
これまでの歩みをふり返る野間...
プラタナスの広場 編集部
【家庭医×グループ診療vol.1】クリニックのコンセプト立案と実践の鍵
「家庭医」「患者様目線」「オンラインでカルテ開示」
この3つは、用賀アーバンクリニックのコンセプトです。同院の開設は2000年。今でこそ医療関係者には既視感のあるこれらのキーワードも、当時の医療界では、革新的な試みでした。
それから16年。
激戦区と言える世田谷区用賀で、今なお増患を続ける同院が、いかにコンセプトを立案・実践し、どのような運営体制を選択してきたのか。理事長の野間口医師と、同院を含む病医院の経営をコンサルティングする株式会社メディヴァの岩崎さんが、開業当時をふり返ります。
イノベイティブなコンセプトをとりまく内幕話からみえてきたのは、「我慢強さ」という実直な言葉でした。
医...