超高齢社会のニーズを考える Vol.1 高齢者ニーズの『個別性』
世界保健機構WHOの定義によれば、総人口に対し65歳以上の割合が21%を超える現在の日本は、「超高齢社会」です。高齢者の割合が増加するのに伴い、高齢者を支える医療や介護に関わる方の数もさらに増えていくものと考えられています。最近では、医療やヘルスケアに関わりの少なかった企業や団体も、高齢者のQOL向上を目指すという新たな視点を持ちはじめているようです。
しかし、患者さんや介護の利用者、ご家族、医療介護職の方々の困りごとが解決されていない場面もまだ多く見受けられます。高齢化があまりに急速に進んだため、高齢者の方の生活を支えるためのサービスや制度が、変化に追いついていないことが原因とも言えま...