プラタナスの広場 編集部
キャリア|大切なのは「Continuity」。-家庭医の資質を考える-
今年で開院16年を迎える東京都世田谷区の用賀アーバンクリニック。脳外科医としてのキャリアから、家庭医の道を選択された野間口聡医師(医療法人社団プラタナス理事長)と、僻地の赤ひげ先生から、都市部ならではの家庭医療の道を歩まれる田中勝巳医師(用賀アーバンクリニック院長)。
おふたりが家庭医として『大切にしているもの』と『やりがい』とは?
広く浅く診れること、その先に深みがあることを知っていること
― 用賀アーバンクリニックが目指す家庭医療について教えてください。
田中勝巳医師(以下、田中):
定義的には、アメリカでいう家庭医と、日本の家庭医は違います。アメリカの家庭医は訓練されていて、お産か...
プラタナスの広場 編集部
キャリア|赤ひげ先生から都市型のファミリードクターを目指す
近年、家庭医療、プライマリ・ケアに注目が集まる中、都市部ならではの「家庭医療」に取組むクリニックがあります。2000年、世田谷区・用賀の地に開設された用賀アーバンクリニック。
「ぼくはホントは外来診療向きじゃない」と笑う野間口聡医師(現:医療法人社団プラタナス理事長)と、現在、同院の院長をつとめる田中勝巳医師に話を伺いました。
開院以来16年。
地域のファミリードクターとして患者様に寄り添い続ける確かな自信が、そこにはありました。
最適な医療をうけるためのゲートキーパーに
― なぜ家庭医の道へ?
野間口聡医師(以下、野間口):
僕は脳外科の病棟医からスタートして、縁あって用賀の地に開業し...
プラタナスの広場 編集部
【家庭医×グループ診療の先駆者に聞くVol.2】 診療所運営で業界経験よりも大切にしたこと
前回Vol.1では、用賀アーバンクリニック理事長の野間口聡医師に、同院のコンセプトを立案した際の経緯や込められた思いを伺いました。Vol.2となる今回は、院長の田中勝巳医師、事務長の越路公雄さんにも参加いただきます。
座談会のテーマは《運営体制》。ファシリテーターは株式会社メディヴァの岩崎克治さんです。用賀アーバンクリニックは、運営体制において2つの特徴をもっています。1つは、外部(株式会社メディヴァ)に経営支援を依頼していること。もう1つは、歴代の事務長をはじめ経営スタッフの多くが医療業界未経験者であることです。
「本当にもう、素人で困ったなあって感じで」
これまでの歩みをふり返る野間...
プラタナスの広場 編集部
【家庭医×グループ診療vol.1】クリニックのコンセプト立案と実践の鍵
「家庭医」「患者様目線」「オンラインでカルテ開示」
この3つは、用賀アーバンクリニックのコンセプトです。同院の開設は2000年。今でこそ医療関係者には既視感のあるこれらのキーワードも、当時の医療界では、革新的な試みでした。
それから16年。
激戦区と言える世田谷区用賀で、今なお増患を続ける同院が、いかにコンセプトを立案・実践し、どのような運営体制を選択してきたのか。理事長の野間口医師と、同院を含む病医院の経営をコンサルティングする株式会社メディヴァの岩崎さんが、開業当時をふり返ります。
イノベイティブなコンセプトをとりまく内幕話からみえてきたのは、「我慢強さ」という実直な言葉でした。
医...